2020年3月12日にちぇすなっとをオープンしました。
オープンしてから今日まで、驚くほどたくさんの方たちに助けられました。
こんなにもたくさんの方が気にかけてくれるなんて、思ってもいなかったし、自分たちで頑張ればできるなんて、考えが浅かったと今更ながら感じています。
お店に足を運んでくれる方。
友達を連れてきてくれる方。
どこでも買える本を「せっかくならこのお店で」と遠くから買いに来てくれる方。
大切な本を両手いっぱい抱えて持って来てくれる方。
いつの間にかちらしを配ってくれている方。
SNSに書き込みをしてくれる方。
お店に飾るお花を摘んで来てくれる方。
そしてなにより、コロナで来られなくても、お店の事をふと思い出してくれている方たち・・・
お店はその存在を想ってくれる人たちの熱量でなりたっているなと感じます。お客さんあってのお店だからということ以上に、お店を活き活きさせるには、お店側の想いだけでは足りないのです、きっと。
オープン後まもなく、コロナの渦に巻き込まれ、にぎやかだったお店が日に日に静かになり、それでも細々と営業し続ける日々は、なかなか過酷でした。補助金よりなによりも、一番の問題は「働く気持ちを維持すること」。この状況、どう頑張っていいかわからなくなってしまいます。お店を開いている事が正しいかどうかも判断に迷いますし、来てくれるお客さんへの配慮も、とても難しい。そしてあまりにも静かな日々が続くと、お店の存在への不安の渦に、ぐるぐるもわもわと巻きこまれてしまいます。それでもやるべき仕事はたくさんあって、でもその結果が目に見えてこないから、気持ちがついてこない・・。
ただ1つコロナの中で学んだことは、「お客さんが来てくれてうれしいという気持ち」。感謝の気持ちが今まで以上に強くなりました。コロナがなければここまでにはならなかったかもしれません。オープンして、もしもお店がうまくいってしまっていたら、忙しさと自信にまみれて、感謝など忘れてしまっていたかもしれません。
そして、オープンして半年がたちました。
どのような状況でも、お店としてできることはいつでもあります。
お店を綺麗に清潔に保つこと。心に届く絵本を探し、丁寧に並べること。おいしいコーヒーを煎れ続けること。来てくれた方たちが少しでもほっとできる時間を提供すること。いつでも大切なのは、目新しいことをすることではなく、その基礎となるものに意識を持ち続けること。
これからも、日々のことを続けていくことで、1年、2年、3年、10年と、成長しながらお店を作っていけたらと思っています。
まだまだこれからです。
お店に心をかけてくれたみなさま、本当にありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。