ちぇすなっとの一番奥にはベビールームがあります。授乳兼オムツ替えの部屋です。
お店を作る際、なんとしても作りたかった部屋でした。
私は昔、鞄も持たず予定も立てずに家を出る、気楽な外出が好きでした。でも息子が生まれてからは、ぱんぱんの荷物、万全の下調べをして出かけるようになりました。息子が泣かないように、迷惑をかけずスムーズに動けるように。真っ先に調べていたのは授乳室とオムツ替えの場所でした。
外出先にしっかりとした授乳室があるかないかで、子どもの機嫌と大人の安心度がずいぶんかわってきます。
そしてオムツ替えという5分もかからないはずの単純な作業。静かにほぎゃほぎゃ泣いているのは小さな赤ちゃんの時だけ。その時期を過ぎれば、ひっくり返る、逃げだす、泣き叫ぶ、微動だにしない・・・親と子の戦いです。高く設置されたオムツ台の上で動き回る息子には冷や汗の連続。でも壁の動物の絵に気が紛れて、息子のオムツをするりと替えられたことがありました。イラスト一つでこんなにも助かるのかと、毎回施設の設備のさまざまに一喜一憂していました。
ですので、ちぇすなっとのベビールームの条件としてあげた項目はとてもたくさん。
*清潔感があること
*オムツ替えと授乳が同じ部屋でできること
*部屋に鍵がかかること
*オムツ替えの台が低いこと
*子どもむけの絵があること
*大人むけの文章(眺めるもの)があること
ちぇすなっとのオムツ替えスペースは小上がりの畳張りです。立ち上がって動く子には、絵をながめながらオムツを替えられるように、壁も少しにぎやかにしています。逃げ出しても落ちる心配はありません。下の子がいても一緒に座らせておける余裕のある大きさです。
子育ては心も身体も驚くほど落ち込んでしまうことが多いというのは、今も継続している私の気持ちです。母として頑張らないといけないけど、外出先で気を張りすぎてしまうと、糸が切れたときの衝撃がものすごい。でもずっと家にいることもできない。そんな時にさまざまな施設の気配りに心底助けられました。外出は命がけ、ではないですが、本当に「心が」助けられたのです。
だから私たちのお店もその一つになることができたらと思っています。
ちょっとしたことで苦しくなったり、悲しくなったりの子育て。でも同じように、ほんのちょっとしたことで驚くほど感動したり、涙ぐんでしまうほどうれしかったりするのも子育ての醍醐味だと思います。
お母さんの皆様、いつも子育て、ごくろうさまです。
ちぇすなっとのベビールーム、ぜひ一度ご利用くださいね。
*ミルクのお湯もご準備しますので、必要な方はスタッフにお声がけください。