かぼちゃひこうせんぷっくらこ
レンナート・ヘルシング ぶん スベン・オットー え
奥田継夫 木村由利子やく アリス館
かぼちゃのなかは あったまり、おかげでくうきは ふっくらこ。
かぼちゃのなかも ふっくらこ。 かぼちゃのいえも ぷっくらこ。
1軒の家に2人で住んでいる、おおくまとこぐまのお話です。ある日2人は種をみつけ、庭に植えることにします。芽がでて、実がなりますが、「これはなんだろう」とわからないくまたち。そこへじいさんぎつねが通りかかり、「かぼちゃというものだ」と教えてくれます。
朝ごはんを食べていたら種がまじっていたり、なんだろうと考えていたらきつねが通りかかって教えてくれたり。くまたちが受け身のままに話がくるくると展開していく、その自然な感じがここちよい物語です。そして日に日に大きくなるかぼちゃ。少しずつ、少しずつ、ふしぎなことが巻き起こって、いつのまにか冒険物語に読者も入り込んでいる、静かにわくわくするお話です。
くまたちの長靴や傘が、子どもの大好きな金と銀の色というのもとても気がきいていて、子ども心をつかみます。
冒険好きの子におすすめの絵本です。