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考え中のこと

ちぇすなっとHPでのブログは2年程前、絵本屋オープンを半年先取りしてスタートしました。息子と絵本を読む日々の中で出会った絵本について、絵本屋ちぇすなっとを営む日々の中で感じたことを綴ってきました。

 

今までいろいろな絵本を紹介してきましたが、ここ最近行き詰まっています。

この2年の間に、SNS等で絵本の紹介をしている方はとても多いということに遅ればせながら気づき、絵本の紹介を書いた本も読み応えのあるものがたくさんあるということにも気づいてしまったからです。そんな中、小さな絵本屋として、何をどのように紹介していったらいいのか、紹介することに必要性などあるのか、考え始めるとドツボに陥ってしまったというのが正直なところです。

 

絵本の紹介に関する本をこの2年間の間にたくさん読んできました。その中でもとびっきりの2冊があります。写真の2冊の本「絵本をよんでみる」と「絵本をよみつづけてみる」では、五味太郎さんと小野明さんのお二人が絵本についてこれでもかというくらい深く考察しています。絵本の絵を読み解いた発見はなるほどの連続ですし、もしかしたら妙な方向へと深読みもしています。この勝手に読み解いている感じが突飛でおもしろい。そして絵をみる視点も個性的で深いのは、さすが絵本作家さんだとうならせられます。絵本の批評の本ではなく、子どもにとってどうという話でもなく、勝手に深く読んでいるので、気楽に楽しむことができる。この本は、ただただおもしろいのです。

「絵本紹介ってそれでいいんじゃないの?」という五味太郎さんのメッセージが聞こえてくるようです。

 

こんなに圧倒的におもしろい本に出会ってしまうと、小さな絵本屋が絵本を紹介することに意味があるのだろうかとも思ってしまうし、逆に捉えると「なんでもありなんだ」と思えて楽しくもなってきます。そして自分だったらどうおもしろく分析できるだろうかと、またまた考え込んでしまうのです。

 

この本、もし読んでいない方はぜひ手にとってもらいたい2冊です。おすすめではありますが、合わない人も多いだろうというくらい、絵本に対して手厳しいところもあります。でもだからこそおもしろい。絵本に関して語られていないことはまだありそうに思わせてくれる本。こういった本が増えていったらなと思うのです。

 

そんなこんなで、当ブログも悩みながら書き方は変化していくかもしれませんが、続けていけたらと思っています。