6日間の冬休みが終わり、日常が戻って来ました。
休みのほとんどの時間を家族3人だけで、家と公園とスーパーという小さい範囲内で過ごしました。ほぼ人に会わずに年末年始を過ごしたのは初めてで、こういうのもなかなかよかったと、今思っています。
息子と夫と3人、料理をしたり、絵を描いたり、カードゲームをしたり、サッカーをしたり、自転車で走ったり、ひたすら遊んだ6日間でした。実を言うともう少し息子がテレビに夢中になって、その間に少し仕事をと淡い期待をしていたのでしたが、そんな気配もなく、大人にとっては体力勝負の冬休みとなりました。
くたくたにはなったけれど、息子はいつもより素直だし、こちらもいらいらしないし、朝起きてから寝るまでを追い立てるように暮らしているいつもの日常とは正反対で、機嫌よく6日間を過ごせました。
私たち夫婦は絵本屋を営んでいますが、自営業は思った以上に厳しく、なんといってもオンオフの境目がつけにくく、家はどんどんちらかっていき、途方にくれることも多い毎日です。それでも、自分で仕事を作っていく今の感覚が私には合っているし、お店を続けていきたいということにぶれはありません。
それでもストレスはやっぱり溜まります。
頭のどこかに仕事が残っていると、朝の通園にむけて、夜の就寝にむけて、すべての動作になかなか取り掛かってくれない息子にいらいらし、仕事よりも家での時間に疲れてしまうこともしばしばです。
家族との生活のために働いているのに、仕事をすることでストレスがたまり、家族との時間をゆったりと暮らせないというのは本末転倒です。
この6日間、家で心穏やかに過ごせたことが、なぜこれが日常では実現できないのかと改めて考えるきっかけとなりました。
休日ってそんなものだと言ってしまうのはあまりにも簡単で、働いているいつもの日常こそ、心穏やかに過ごしたいものです。
仕事は、好きだからというだけでできるものではありません。
私の場合は自営業で好きなことをやれているからこそ、それが自分だからできること、周りから求められていることであって欲しいと強く願っています。その2つが見えてこないと、続けていく自信がなくなるのです。でも「できること」や「求められていること」に焦点を当てすぎると、それが本当に自分のやりたいと思っていることなのか、わからなくなってしまいます。おそらく一番大切な部分なのにも関わらず。
家で心穏やかでいれないのは息子の聞き分けの悪さが原因ではなく、私自身が仕事に違和感を感じているところがあるのではないか、本当に「やりたいこと」からずれてはいないか。自営業を始めてもうすぐ3年、そんな疑問に行き着きました。
2023年は初心に戻って仕事にも正直な気持ちで向き合いたい。そうすれば自ずと子どもと向き合う心の余裕は生まれて来る気がするのです。
冬休みの最終日、すやすやと眠る息子の寝顔を見ながらそんなことを思いました。