『きょうは たびびより』
秋、ヒヨドリ達が暖かい地を求めて旅にでます。
「もっと あたたかいところに いきたいわ」
「あすの あさは うみを わたるぞ」
岬の林に集まって来たヒヨドリ達のそんな会話から物語は始まります。
空気の冷たさ、
出発の胸の高鳴り、
敵に出会った時のあせり、
ヒヨドリ達の言葉で物語が紡がれていくこの絵本は、
自分もヒヨドリになった気持ちで空の旅を体感できます。
ヒヨドリの視点に立って感じることは、
絵本だからこそ感じることができる、小さな科学する体験だと思います。
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『きょうは たびびより』
とうごうなりさ さく
福音館書店
ちいさなかがくのとも 2017年10月号