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スモールさんの絵本【ちぇすなっとの気になる絵本】

『ちいさいひこうき』(カラー版) ロイス・レンスキー さく・え わたなべしげお やく 福音館書店 2005.2 『ちいさいひこうき』(2色版) ロイス・レンスキー さく・え わたなべしげお やく 福音館書店 1971
『ちいさいひこうき』(カラー版) ロイス・レンスキー さく・え わたなべしげお やく 福音館書店 2005.2 『ちいさいひこうき』(2色版) ロイス・レンスキー さく・え わたなべしげお やく 福音館書店 1971

表紙のパイロットは「スモールさん」。

スモールさんの絵本はいろいろあって、本によって職業が変わります。

おまわりさんだったり、消防士だったり、

カウボーイだったり、農場で働いていたり。

 

写真の2冊は「ちいさいひこうき」のカラー版と2色版。

オリジナルは2色刷りで、その後色つきが出版されました。

パイロットのスモールさんが、小さい飛行場の、

小さい飛行機にのって空を飛ぶとてもシンプルなお話です。

 

写真の2冊はあまり手に入りませんが、出会えたらラッキーな2冊です。

『ちいさいヨット』ロイス・レンスキー さく・え わたなべしげお やく 福音館書店 (カラー版:2005年/2色版:1971.7)
『ちいさいヨット』ロイス・レンスキー さく・え わたなべしげお やく 福音館書店 (カラー版:2005年/2色版:1971.7)

スモールさんシリーズの絵本「ちいさいヨット」。

写真はオリジナルの2色刷りと後にカラーにて発行された絵本です。

どちらも古本屋で出会えたらラッキーな絵本です。

 

カラーのスモールさんも鮮やかで素敵ですが、

個人的には2色刷りのほうが、味があって好きです。

色が少ないほうが、想像の世界がじんわりと広がる気がするのです。

作者の筆使いが強く残っていたり、

色が少ない分、たくさんイメージするからかもしれません。

『カウボーイのスモールさん』(1971.10)『スモールさんののうじょう』(1971.5)ロイス・レンスキー さく・え わたなべしげお やく 福音館書店
『カウボーイのスモールさん』(1971.10)『スモールさんののうじょう』(1971.5)ロイス・レンスキー さく・え わたなべしげお やく 福音館書店

スモールさん絵本の特徴は、文章がとても長いこと。

 

長いけれどシンプルな言葉の連なりで、

車を運転したり、飛行機を操縦したりする動作を

専門用語を用いて詳細に説明しています。

 

絵の雰囲気とのギャップに、

びっくりする方もいるかもしれません。

 

読んでいて長いなとは感じても、

読みにくいということが少しもないのは、

作者のロイス・レンスキーさんが、

こどもの興味や関心に寄り添った言葉を的確に選んでいるからだと思います。

  

乗り物好きの子ども向けの絵本とも思われがちですが、

スモールさんの世界観がとても自然で魅力的なので、

乗り物の好き嫌いに関係なく、

すっと入り込める絵本だと個人的には感じます。

 

こどもに届く言葉、

こどもの心が動く言葉にあふれた絵本。

それがスモールさんの絵本です。

現在新刊として手に入るのは5冊。(2025年1月9日)

カラー版:ちいさいじどうしゃ/スモールさんののうじょう/スモールさんはおとうさん

2色刷:ちいさいしょうぼうじどうしゃ/ちいさいきかんしゃ

 

ちぇすなっとに置いてある本は全て古本ですが、

スモールさんファンのお客さんに買われていったり、

また入荷したりを繰り返し、

常に本棚のスモールさんは変動しています。

写真に写っているのは現時点での在庫品です。